170526「ものの根源を探求する」

 

今日は元素とは何だろうと考えてみよう。

「元素」 広辞苑 

ある特定の原子番号を持つ原子によって代表される物質種。その種類は、原子番号の存在可能な数だけあり、現在まで118種の存在が確認されている。更に新しい元素が合成されている。

ex、ニホニウム。

1種類の元素の原子からなる物質を単体と言い、化合物と区別している。単体は技術的に分離できる実在の物質であるが、その成分である元素は、思考によって認識されるもので、実在の物質を指す言葉ではない。言い換えれば、単体は一つの成分からなる物で、その成分が原子である。

→書いていて、良く分からない???

原子なら物であるが、元素は概念の一つ。化学物質を構成する基礎的な成分を表す。具体的に言うと、ブドウ糖であれは、H++C。食塩なら、Cl+a

「物の根源の考えの歴史」

洋の東西を問わず、哲学者は物の根源を考えた。

(ギリシァ)

・タレス 最古の哲学者  「万物は水から出来ている」

・アナクシメネス 「万物の根源は空気である」  何故なら死者は息をしない、空気が生命と物を作る

 とした。

・エンペドクレス 「火+++空気」で成り立っており、これらを結合するのが愛で、離合させるのが

 憎である。

・デモクリトス 自然においては、空間内における原子の結合と分離の運動があるだけで色彩や味

 などは主観的なもの。

・エピクロス 

  デモクリトスの流れを汲んで、世界はそれ以上分割できない粒子である原子と空虚から

  成り立っている。

  一般には快楽主義と誤解されているが、本来は精神的快楽を是として、肉体的快楽は苦とした。

(東洋)

・中国 陰陽五行説

中国古来の自然観における「木・火・土・金・水」の五要素。これを以って自然と人間界の全てを

解釈しようとする思想を五行説という。陰陽とは中国の易学で言う、相反する性質を持つ陰・陽

二種の気の事。万物の生成はこの陰陽の消長によるとする。後に陰陽説と五行説が結びついて

陰陽五行と呼ぶようになる。

(陽) 日・春・南・昼・男  (陰)月・秋・北・夜・女

・日本 陰陽道(おんみょうどう)

  中国の陰陽五行説の思想に基づいて、平安時代に盛んに行われた方術。仏教・道教にも影響

  されて、俗信となっていく。これを行うのが陰陽師、安倍清明(土御門)が有名。

(近代)

・ドルトン

古代ギリシアのデモクリトス等は、物の根源は原子であり、最小の粒子とする考えを示し、それが

近代まで受け継がれていた。それをドルトンが実験結果から「すべての物質を原子の存在で説明

しようとした。そして仮説(ドルトンの原子説)を発表したが、現在の化学はこのドルトンの説を修正

したものである。ドルトンの仮説で重要なのは、原子の相対的質量を発表したことである。この時代

はいわゆる錬金術が大流行したので、化学実験や研究が付随的に進展した。

・シャンクルトワ 仏の地質学者  元素の周期性の発見

 元素を原子量の順に並べて初めて元素の周期性を発見した。考え方は現在の元素周期律表の

 始まりである。

・ニュ-ランズ 英の科学者     元素の周期表の作成

 初めて元素を原子量順に並べ周期表を作成。「オクタ-ブ則」を主張。⇒8番目ごとに似た性質の

 元素が現れる。現在有名なメンデレ-エフの周期表に先立つものである。

・メンデレ-エフ ロシアの化学者

 当時知られていた元素を原子量順に配列し、明らかな周期性を示した。ニュ-ランズの「

 オクタ-ブ則」に基づく周期表を、原子量とその化学的性質の双方に着目し改良した。そして、

 未発見の元素の存在を予想し、後にそれが続々と発見された。空欄にはエカ〇〇〇〇と命名

 したが、後にそれに相当するガリウム・ゲルマニウム・・・・が発見された。

・人工元素

 天然には存在せず、人工的に作り出された元素の事をいう。原子炉や加速器を利用し、陽子・

 中性子などを当てて人工的に作り出す。天然に存在するが、崩壊が早いために発見されなかった

 元素も含む。日本で最近発見された「ニホニウム」がその例。

「専門用語解説」 

・原子番号

 周期律表での元素の順位を示す番号。各原子の原子核荷電の数、即ち原子核内の陽子の数で

 示す。 例 H→1 O→8

・原子量

 各原子質量を表す値。絶対値が極めて小さいので、現在は質量数12の炭素原子を基準に取り、

 その原子質量を 1として他の元素の質量を表す。

 

「コメント」

今日もなかなか難解。言葉は聞いたことは有るが、その概念は理解が難しい。物理学者も難しいが、化学者も。やはり理系は遠いな。