200426④「ダイエット・断食について考えよう」

「太るというのはどういう状態なのか。」

肥満とは脂肪が蓄積した状態である。細胞には脂肪を蓄積する役割がある、脂肪には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞とがある。肥満の人の白色脂肪細胞は脂肪をため込んでいる、霜降りの牛肉状態。

「脂肪細胞」

・白色脂肪細胞は栄養を脂肪として貯蔵する。また食欲を抑えるレプチンなどのホルモンを分泌する。しかし肥満になると其のホルモンに対する抵抗性が発生して、ますます太る。飢餓対策としてこの細胞が存在したといわれる。

・褐色脂肪細胞は脂肪を分解し、熱を産生することで体温の調整をする。そしてこの褐色脂肪細胞の機能低下や減少が生活習慣病などの原因であることが判ってきた。

 

脂肪の摂取量が適正である場合には、白色と褐色脂肪細胞の割合はバランスしていて、適正な体重を維持できる。

 

「なぜ我々は食べ過ぎてしまうのか」

 我々の脳は自分の報酬系(満足感)を満足させるものが入ってくると、その刺激を求めて何度もそれ

 を求めてしまうのである。それはド-パミンに大きくかかわっている。食事を期待するとド-パミン量

 は増大し、食べると減少する。つまり欲求不満状態、よって過食となる。

「セットポイント理論」 肥満は脳のせいである

体脂肪量は本来遺伝によって決められたセットポイントによって管理されている。このポイントを越え

れば自然と脂肪は減らすように仕向けられるし、下回ればもっと食べるようになる。これは実験結果

で確かめられている。しかし本来こうした脳の制御が働いているが、この制御が出来なくなることが

ある。快楽のシステムが暴走した時である。これが脳の報酬系という回路が司っている快楽ホルモ

ン ドパミンの分泌に関わるのである。昔は無かったファストフードやスナック菓子が、この報酬系を

強く煽って、必要以上に食べさせるのである。

「セットポイントの正常化」 脳の正常化 →必要な時にお腹がすく

・加工食品の制限  ハム、冷凍食品、菓子やジャンクフード

・調味料はせいぜい塩位  食事の多様性はなし

・しっかり睡眠→ 脳の正常化

・パンではなく米飯

・納豆を推奨

・間食を止める

 

「まとめ」

地球46億年、人類700万年、現生人類20万年。この歴史しかなく、飢餓に怯えて、狩猟採集で生活してきた人類の体質は基本的には変わっていない。変わったのは食生活と、運動しない環境。これで異常が起きるのは当たり前。高齢化したので、病気が増えたのではない。

 

 

「コメント」

3回目までは放送に気付かず。4回目からスタ-ト。話の筋道がはっきりしないで、だらだら続くのは苦痛。

良い真面目な先生だろうが、これでは弟子も大変。しかし、テ-マは興味あり。記録は、大端折り。