科学と人間①「地球と生命の46億年史」       丸山 茂徳(東京工業大学 地球生命研究所特命教授)

160520⑦古生代~生命の黄金時代の到来

古生代とは(広辞苑)

地質年代で、原生代の後・中生代の前。5.4億年前~2.5億年前。カンブリア紀・オルドビス紀・シルル紀・デボン紀・

石炭紀・ペルム紀。この時代、植物では主に隠花植物(藻類・シダ類)、動物は海生の無脊椎動物(筆石・サンゴ類・海百合・腕足類など)が栄えた。シルル紀に、生物は、初めて陸上に進出。

 

「塩分濃度の変化」

古生代初期の海水準の低下によって、陸地面積が地球の10%から30%に急増し、大陸棚まで太陽光が届くようになり、生物進化が進む。植物の寄る光合成は、大気酸素を増加させた。

此の変化の重要な部分は、塩分濃度の減少である。浸透圧の関係で、濃い塩分濃度では生物は生存できないのである。

生物生存の限界は、現在の濃度の二倍といわれる。 

「動植物の進化」

この期に、最初の魚類が誕生し、これが脊椎動物の祖先。更に両生類、爬虫類、最後には哺乳類が誕生する。 

古生代は人類に繋がる脊椎動物の進化の始まりの時代で、哺乳類誕生までの時代である。

「古生代―中生代境界(ペルム紀)での生物の大量絶滅」 

様々に推測される原因で、限られた生物しか生き残らなかった。一つは寒冷化、もう一つは極端な酸素不足であるといわれるが、隕石衝突・巨大火山噴火・超新星爆発・・・・。

一番理解しやすい説は、超新星爆発によって地球に降り注ぐ宇宙線が増加し、それが雲核を形成しそれによって太陽熱を妨げる。地球は寒冷化し、生態系は大きなダメ-ジを受けるという事。

 

「コメント」

今回も記録を纏めるのに難渋した。いつもながら一つのセンテンスは明瞭で理解できるが、それが繋がらない。

何を言わんとしているのか、さっぱりわからない。昔、組合にこういう人がいて、演説をやるとそれなりの迫力を感じる。しかし、この講師と同じで、「改革を不退転でやり、会社側の策謀を断乎打破すべきである。さて・・・・」この先が脈絡なく延々と続く。しかし、アジ演説なので、意味不明でも気勢が上ればその目的は達する。しかし、今は一応学問なので、論理は不可欠。

6月までまだまだ続く。東工大の学生さんは災難。