70414②「光を使って宇宙を調べる」

 

今日は宇宙を観測するにはどんな方法があるのか、私達が物を見るというのはどんなことなのかを考える。

「物を見るという事」 

私達は光を認識することのできる目を持っている。人間の目は380nm(ナノメ-トル)~780nmの

波長を持った電磁波を感知する能力を持っており、この範囲でものを見ている。nm(ナノメ-トル)は長さの単位。nm(ナノメ-トル)→1/10億m→1/100万mm→10オングストロ-ム

380nm(ナノメ-トル)~780nmの波長を持った電磁波を可視光線という。→人間の目が感じられる光のこと。

(電磁波の種類) 波長の短い順に

γ線・X線・紫外線・可視光線・赤外線・電波(マイクロ波、短波、中波、長波)がある。

もしこの中で電波を見ることが出来るとしたら、空間を電波は物凄い量が行き交っているので、他の

ものは見えなくなるであろう。

(電磁波の利用の例)

 ・電子レンジ(マイクロ波)→水の分子を動かす力がある

 ・通信(電波) 

 ・医療(γ-線・X線) エネルギ-が高く長時間受けると害がある。DNAを損傷させる。

「宇宙から来る電磁波」

全ての電磁波が地球に降り注いでいるが、人間が見えるのは可視光線のみである。昔の天文学者は、肉眼又は光学望遠鏡で観測するだけであった。科学の発達によって、現代の科学者は他の電磁波を捕らえる工夫をするようになってきている。観測装置(望遠鏡)の例を示す。

・すばる望遠鏡

 日本の国立天文台がハワイのマウナケア山頂に建設した口径8.2mの大型光学・赤外線望遠鏡。

 鏡(レンズ)の生命はその平坦度(歪のない事)。関東平野の高低差を0.2mmにするという高精度

 で、驚異的なレベルである。

・ハッブル宇宙望遠鏡

 アメリカがスペ-スシャトルを使って宇宙空間に打ち出した反射望遠鏡。地球の大気の影響を受け

 ないので高解像度である。 

「同時性」 

次に同時性という事を考えてみる。

・オリオン座のベテルギウス

オリオン座のベテルギウス(恒星)の話。冬の大三角形の一つとして有名で、オリオンの肩の部分の星、640光年の距離。オリオン→ギリシァ神話で巨人の猟師。ベテルギウスは星としての寿命が

尽きようとしている。そして最後には超新星爆発を起こすとされている。天文学者はその時を待っている。超新星爆発が起きると宇宙の仕組みの様々なことが分かるからである。640光年だから既に爆発しているのかもしれない。この様に宇宙観測では、同時性はない。全て過去の事である。

「宇宙とはどんな構成になっているのか」 

宇宙にある物を考えてみる。

・恒星  太陽・シリウス・ペテルギウス・・・

・惑星  地球・・・

・銀河  何億個もの星の大集団  

・星間ガス 星間物質ともいう→恒星と恒星の間に存在するガスと微粒子物質

「宇宙の構成元素」

・H(水素)が最も多く、次にHe(ヘリウム)この二つで99%。多い順に並べるとH(水素)・He(ヘリウム)・C(炭素)・C(炭素)・Ni(ニッケル)・O(酸素)

・地球はFe(鉄)35%、宇宙と全く違っている。

この違いについて次回以降に話す。どうやって太陽・地球が出来たのか。

 

「コメント」

個々のバ-トの話は分かるが、その関連が理解できないな。要するに、今はガイダンスなのだ。