210827⑨「地球環境はなぜ安定しているのか」

「地球はシステムである。こう言う惑星が他にあるのかと探るのが、地球外生命探査である。」

前回は地球とは何かと大きなテ-マで話したが、簡単に言えば、地球はシステムであると言える。

システムというのは、今の地球を構成する構成要素からなるというのが、地球の定義である。そういう惑星が他にあるのかという、地球が生命を探る上で重要である。地球システムという言葉を言ったときに、生物圏というものが構成要素なのである。生物圏というのは、地球上に生まれた生命が進化した結果として、多様な生命が生まれ、作り出したものである。

地球の上でどうして、そういう生命進化が起きたのかという事を考えることが、とても重要である。

誕生過程を見ると、地球も金星も火星も殆ど変わらない。その中で海が存続できる条件を満たしたのが、地球である。

その為にはプレ-トテクトニクス、大陸、生命が進化して生物圏の誕生とかもある。

 

「生物の進化 微生物→」

それでは地球外生命とは何なのかという事に言及する。地球の上の生物、或いは我々みたいな知的生命体を含めて、何が生物なのかをきちんと整理しなければならない。

地球外生命を探るという時、まずは、最初の生命・微生物がどのように生まれたということを紹介した。

従って微生物が進化して、今の生物圏を作るプロセスが重要である。

ということは生物進化が起きる条件を整理しなければならない。

(地球環境の決まり方)  紫外線の防除、酸素の供給   全球凍結→多細胞生物の誕生

地球環境はどうやって決まっていったかを話す。スタートは大陸もなく、海だけの状態から始まる。そこでは深海の熱水噴出孔で生命の誕生がある。この生命が量的に増えて、生物圏を形成するためには、大陸が必要である。何故ならば、生命の維持拡大ためには大陸からの、養分の供給が不可欠である。必須なのは、リン成分。

そして、生命の拡大のために、エネルギ-を求めて、生命の陸への上陸である。しかし、当時の地球には生命の維持拡大には問題だらけ。

以下のように解決していった。

・大量の紫外線  地球の成長と共に、磁力線が増大し、又オゾン層の形成とで、紫外線を防除

・酸素量の不足  太陽光を利用する光合成で、植物は酸素を生産

但し、ここまでは地球に似た惑星でも起こりうる現象であるが、ここからが違う。

 

地球の歴史46億年であるが、6億年前に寒冷期に入る。→snow ball earth 全球凍結

何故寒冷期に入ったのか。説明なし。

此の全球凍結が生物の進化に重要であった。そして、多細胞生物の誕生となる。

 

(地球の温度の決まり方)   地球環境の安定

太陽放射(太陽光から地球が受ける熱)と、惑星放射(地球からの熱放射)と、地球の温室効果ガス。この三つのバランスで決まっている、太陽は、46億年前には、今より30%暗かった。夫々のファクタ-は変化しながら、結果として地球の温度をバランスさせてきた。これが生命の進化に寄与した。

 

「コメント」

詳しく話すほど、分かりにくくなる例の一つ。私的なまとめで、講師はこんなことは言ってないというであろう。地球条件維持は、神の担当であったのに、最近は人間が邪魔し始めた。