200327⑫「ばらまくな外来種」

近年各地で外来種がはびこり、人々の生活に悪影響を与えることが報じられる。ブラックバス、アライグマ、アメリカザリガニ・・・・。

「クビアカツヤカミキリ」 クロジャコウカミキリ  カミキリムシ科  特定外来生物

成虫はじゃ香の香りを出す。公園や街路樹に生息し、バラ科樹木に寄生して、内部より食い荒らす。

ソメイヨシノが伐採される原因。各地で桜並木の保護のために駆除の動きがある。虫マニアが持ち込んだとされる。

「アカホシゴマダラ」 タテハチョウ科 

外来生物なので、日本固有のゴマダラチョウとの競合が危惧されている。急激に繁殖し、榎を食草とする。これも蝶マニアの放蝶が原因とされる・

「外来種の増大による危惧」

・生物の分布は、地球46億年の歴史の履歴である。環境、気候、競合する生物種との関係でそれぞれの地域で其の個体群が生息している。例えばホタルも東日本と西日本の蛍では光り方が異なる。

・最近、集めたホタルでその地域をホタルの名所にしようとする動きがある。この動きには多々問題がある。                      種類の違うホタルの生息、生息に適する環境がどうか、適正な生息数

・マルハナバチ

ハウス栽培のトマトなどに、輸入されたヨ-ロッパ原産のマルハナバチが受粉に使われる。そしてそれが野生化して、固有のマルハナバチを駆逐する。在来のマルハナバチは、山野の植物の受粉を行ってきた。

・日本にいなかった生物は、その地域の生物の分布バランスを乱す。それは我々の将来の資源である自然を壊すことである。よってバラまかれた外来種は日本の自然からは駆逐すべきものである。

「自然回復の動き」

・数が減少したホタルやスズムシを人の手で増やそうとする動きがある。それを自然保護、自然回復と誤解している人々がいる。集める種はバラバラで、その地特有でないものも多い。別の種を持って

くれば自然破壊である。

それなら、元々そこにいたものであればいいのか。NOである。

・必要なことは、その生物が生存に必要な環境を回復し構築し、維持することである。

 自称「自然大好きおじさん」が、虫を放すことが美談として話題になるが、環境が整っていない所

  では無意味であり、有害でさえある。イリオモテヤマネコはずっと100匹である。これがこの種の生息

  する適正な数だから。

・人為的な保護回復活動は心して行うべきであろう。環境を整えて、自力での回復を待つべし。

「ニセアカシア」  ハリエンジュ マメ科 要注意外来植物  北米原産

成長が早く、養蜂にとって重要な樹木。野生化して旺盛に繁殖している。多くの虫を集めているが、これが虫の生態系を乱している恐れが指摘されている。

 

「コメント」

何とか活動、特に変なおじさんおばさんの自然保護活動には、胡散臭さを感じて来た。破壊した

自然の回復が先決は、全てに優先する。